自分流泰的生活 web403号 杉山侑加 さん
2009年11月09日

杉山侑加 さん
岡山県出身。プーケット在住2年半。プーケット生活を大いに愉しむ。趣味は、自宅を閉め切りホットヨガをすること、ソムタムと焼き鳥を入れた巻き寿司を作ること。
プーケットでの暮らしはいかがですか?
朝、旦那を送り出した後は、生後7ヶ月の娘と一緒にお散歩に行きます。プーケットはバンコクよりだいぶ暑いので、お散歩は朝9時までがベストです。バスに乗って近くの海に行って、ゴサを敷いて娘と昼寝をしたり、大型ショッピングセンターに涼みに行ったりもします。
妊娠前、妊娠中は日本語教師として働いていたのですが、最近は中国語とロシア語の人気で仕事がほとんど来ず…。たまに夕方から、1、2時間ほどタイ人のお宅に家庭教師に行っています。勉強らしい勉強はあまりせず、日本語のラブレターの書き方や、日本映画の話で盛り上がってます。
休日はだいたいビーチで過ごしますね。いろんなビーチを手軽に楽しめるのもプーケットの魅力の一つだと思います。ビーチに行く際は、手作りの手巻き寿司、またはソムタムともち米を持って行って食べます。
プーケットで生活することを選んだ理由は何ですか?
まだ短大生だったころ、家族でプーケットに旅行に来たのが始まりでした。何とも心地良いトロピカルな雰囲気、青いビーチ、陽気な人々、あふれる南国フルーツ、暑いのにベタベタしない湿度、どれをとっても私好みで、1週間でここが大好きになりました。
もちろんタイ料理も大好きに。でも、調子に乗って慣れない辛いタイ料理を食べ続けていたら、ある日路上でものすごい腹痛、吐き気、めまいに襲われ、そのまま地面に倒れこみ、気絶してしまったんです。ふと目をあけると、周りにはたっくさんのタイ人が! おばさんたちが、汲んで来た水で顔をふいてくれたり、うちわで扇いでくれたり、他の人が、「日本人が倒れてるぞー! 誰か日本語できる奴連れて来てくれー!」と通訳者を探してくれたりで、至れり尽くせり。この出来事に感激し、さらにタイが大好きになりましたね。短大を卒業した後、プーケットに語学留学し、帰国寸前に旦那と出会い、結婚、出産と、人生が変わってしまったのです。(笑)
プーケットは、まだまだ山や滝といった自然がいっぱい。私が生まれ育った環境とよく似ていて、とても落ち着きます。やっぱり海は最高です。シュノーケリングをしながら熱帯魚と泳いだり、ウニがごろごろしている上を、おそるおそる泳いだり。
タイの生活で苦労されたことは何ですか?
最初はやっぱり言葉! です。言葉ができなくて毎日ぼったくられていました。しかもそれに気づいていなかったので、さらにぼったくられる、の繰り返しでした。
結婚してからは、旦那との価値観の違いに苦労の連続です! 旦那はタイとアメリカのハーフで、生まれたのはタイのウボンラチャタニー。9歳から33歳までアメリカで暮らし、タイに戻ってきた1週間後に私と出会った、といういきさつなのですが、まず、私が作った和食に必ずチリペーストやら辛い粉を大量に振りかけて食べる。辛くなければおいしくないと言い張り、1口も味見せずに自分で激辛に味付けして食べる。風邪を引いた時におかゆを作ってあげたら「プリングルスのほうがいい、それかフライドポテト」と言ったり…ここがアメリカっぽい。常に二つの文化に悩まされる日々です。
出産は帝王切開だったのですが、日本なら最低10日は入院するのに、ここは4日で退院。しかも、帝王切開した次の日にはもう歩く訓練。出産くらい大変でした。(笑)
大変なことがあっても、それを乗り越えられた理由は何ですか?
大変なことから何かを学んだ私はラッキー! と思い込むことです(笑)どれも、日本にいたら経験できないことばかりなので、それをプラスに受け止めます。私の好きな言葉は「お国違い」。この違いをいかに楽しむかが、海外生活のキモです!
海外で生活するうえで、どういったことが大切ですか?
やっぱり、自分の国である日本のことはもちろん、住んでいる異国の地も尊敬し、大好きになること。文化の違いをイヤダと感じず、オモシロイと感じること。どこの国でも、笑顔が最高のコミュニケーション! 笑顔を忘れずに! もしいやなことがあったりしたら、「タイ人だし…タイ式だし…」と無理やり自分で納得せず、国の枠を取って、人間としてどうか、と考えることも大切だと思います。
これからやっていきたいことは何ですか?
小さな喫茶店を持ちたいですね。海の見えるところに! トロピカルな雰囲気満点の、気軽に入れる喫茶店が目標です! 来たばかりのころから、海沿いにあるカフェ巡りをよくしています。どのお店も、海に反射した光がサンサンと差しこみ、外には水着姿で日焼けを楽しむ観光客で賑わい、そこにステキな音楽がかかる…。マッタリするには最高です! 今度はぜひ、自分の手でそれをみなさんに提供したいです!
Posted by Webスタッフ at 21:29
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