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ナムジャイブログ
自分流泰的生活 web400号 倉沢澄夫さん


大好きな相撲を
タイで普及させたい。

タイ相撲連盟会長兼監督 倉沢澄夫さん 

タイで相撲連盟会長になられたきっかけは?

日本で勤めていた銀行を辞め、タイに来たのは25年以上前です。以前の取引先だったヤオハンデパートのタイ支店で書店をはじめました。それが現在の「東京堂書店」です。
そして今から12年前、タイに相撲を普及させるため、国際相撲連盟の方から役員にならないかとお誘いを受けました。日本で相撲をやっておりましたので、このお話をいただいた時には、タイでも相撲ができるということですごく嬉しかったです。

苦労されたことは?

まず場所が問題でした。はじめは柔道の稽古場を借りて畳の上で相撲をとっていましたが、やはり土の土俵を作ることが夢でしたね。去年やっといい場所を見つけて、土俵が完成しました。また、当時は相撲に対する知名度が低く、選手集めにも苦労しました。柔道をやっていた選手などがはじめるケースが多かったですね。

今回の大会の見どころは?

世界のトップ選手がタイで見られることです。最近ではロシアでも相撲が盛んになっていますし、総合的には西洋人の選手が強いです。しかし、世界大会は重量級、軽量級という体重別になっているので、タイ人選手も世界大会で2位や3位になるほど健闘しています。
ジュニア世界相撲選手権大会は、日本の角界への登竜門的な大会です。オリンピックの種目でないことから、相撲が世界に普及しにくいのが現状ですが、この大会では日本での力士への道が開けることもあって、将来性を持った選手が多く集まり、相撲部屋からもスカウトが来ます。去年優勝した選手も日本の相撲部屋に入りました。日本では各部屋に外国人力士は一人までと決まっているので、日本で力士としてやっていくのは狭き門です。
また会場には特設相撲場も設置されますので、在タイの皆様にぜひご来場いただき、土俵での相撲を体感して下さい。

タイ人にとっての相撲とは?

ムエタイもそうですけど、儀式等、相撲と共通する部分もありますので、選手の中には格闘技的な「スピリッツ」をもっている者もいますね。

これからの「タイ相撲界」のビジョンは?
厳しい稽古をして、タイ人選手が世界で勝つというのが理想ですけど、やはり勝つことよりも普及させることが目的なので、まずは続けていくことが大切だと思います。

♦大会日程
第8回ジュニア世界相撲選手権大会(16日)、第9回アジア相撲選手権大会(17日)、第15回世界相撲選手権大会(18日)、3大会同時開催。世界百ヵ国以上の選手、日本人選手約20名が参加する。
日時:11月16〜18日 10時〜16時
場所:チェンマイ七百年記念競技場
入場無料、ヤマハのバイクが当たる抽選会あり。